仙台徳洲会病院
救急・急性期機能やがん医療など大幅強化
安心・安全な療養環境を提供
仙台徳洲会病院(315床)は4月1日、現在地から南東に直線距離で約2㎞の仙台市泉区高玉町に新築移転オープンする。現病院は1986年2月、徳洲会グループ初の東北地方の病院として開設。建築から36年が経過し老朽化してきたため建て替えを行った。新病院には、安心・安全な療養環境の構築に寄与するスマートベッドシステムを徳洲会グループで初導入、ハイブリッド手術室や屋上ヘリポートの設置、健診・人間ドック(予防医学センター)の大幅なスペース拡張、外来化学療法や人工透析の強化、高性能な医療機器の導入なども行い、診療機能の引き上げを図った。
耐震構造で屋上ヘリポートも耐震構造で屋上ヘリポートも
仙台病院の新病院は商業施設や小学校、住宅街のあるにぎやかなエリアを貫く幹線道路沿いに立地する。現病院と比べ敷地面積は約2.8倍の3万55㎡、建築面積は約1.6倍の7545㎡、延床面積は約2.3倍の3万3739㎡に増加。地上9階建てで、8階には介護老人保健施設シルバーホームいずみが入る。
新病院のコンセプトは①救急・急性期医療や、がん医療の強化、②安心・安全な療養環境、③災害に強い病院だ。
救急に関して同院は年間約5000~6000台の搬送を受け入れるなど尽力。新病院では、一段と救急・急性期医療に力を入れるため、ハイブリッド手術室やハイブリッドER(救急外来)を整備した。ハイブリッド手術室は血管撮影装置を備えた手術室で、より高度な治療に対応可能。ハイブリッドERはER初療室の隣室にCT(コンピュータ断層撮影)装置を格納、必要に応じ扉を開け、一体的に運用することで診断と治療を並行して実施できる。1分1秒を争う救急医療にとって有用な設備だ。
救急搬送の入り口には、救急車が停車するための屋根付きのスペースを設けた。ボタンひとつで開閉できる高速シャッターで外部環境を遮蔽できる。風雨の強い時などはシャッターを降ろすことで、スムーズな初療開始が期待できる。さらに屋上にはドクターヘリや防災ヘリの離着陸が可能なヘリポートを備えている。
手術室は従来の5室から8室に増える。うち1室は清浄度がきわめて高いバイオクリーンルームで、人工関節置換術など整形外科手術に活用する計画。陰圧と陽圧を切り替えられる手術室もあり、感染症を併発する患者さんの手術に対応可能だ。
HCU(高度治療室)は6床でスタートし順次拡大する考え。将来的にはスーパーICU(集中治療室)への格上げも見据え、1床当たり20㎡を確保した。HCUを取り囲むように廊下を配置。患者さんと家族が対面したい時に、この廊下を通ることで他の患者さんのプライバシーを守りながら近づくことができ、仮に感染症を有する患者さんの場合でも家族とガラス越しに対面できる。
新病院では、外来化学療法室を従来の2床から10床に大幅増強。透析室は従来の15床から30床に倍増し、リハビリテーション室も従来の2倍の広さに拡張した。
→徳洲新聞1329号掲載



