中部徳洲会病院

中部徳洲会病院(沖縄県)の形成外科に常勤医師が2人入職、入院をともなう治療も可能となり診療の幅が拡大した。同時に、地域の診療所や高齢者施設を対象に「地域で行う創傷管理セミナー」を定期的にオンライン開催し、創傷を重症化させず早期治療につなげる取り組みに注力。院内では、褥瘡回診を医師主導(指示のみ)から看護師主導(ディスカッション形式)に切り替えるなど看護師育成にも尽力している。

褥瘡回診を看護師が主導 医師「働き方改革」に寄与

同院では創傷管理にかかわる看護師の育成にも力を入れている。これまで褥瘡回診は医師が患者さんの褥瘡状態を評価し指示を出すのみだったが、昨年11月から看護師主導に変更。看護師が評価し、対応を検討するディスカッション形式となった。外間・副看護部長は「まず自分で考えることで勉強になりますし、チーム医療の一員としての責任感も生まれます。先生方が相談しやすい雰囲気をつくってくださるので助かっています」と笑みをこぼす。

また、看護師の特定行為研修では4月に始まる2期生から「創傷管理関連」区分を追加する予定。特定看護師は複雑化した医療現場でチーム医療を円滑に行うキーパーソンとしての役割に加え、医師の「働き方改革」に資するタスクシフト(業務移管)にも寄与すると期待されている。

今後について外間・副看護部長は「創傷患者さんの紹介先は形成外科か皮膚科か判断に迷うことが多々あります。こうしたケースに対応するため、看護師による相談窓口をつくれば、地域の訪問看護ステーションなどとの連携強化につながるのではないかと考えています」と展望する。

地域で行う創傷管理セミナーは今後、実際の症例をベースにしたオンラインカンファレンス(検討会)も計画している。久場医長は「オンラインセミナーの参加・視聴人数を増やすために、しっかりと宣伝することが必要です。また、現在も紹介先の診療所や施設への情報提供書は、できるだけ詳しく書いていますので、こうしたことを地道に続け、地域全体に創傷管理の重要性を周知していきたいです」と意気軒高だ。

→徳洲新聞1324号掲載

 

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