湘南厚木病院

湘南厚木病院(神奈川県)は、地域の方々から有志を募り、院内で患者さんの話し相手になったり、見守りを行ったりする病院ボランティアの制度を導入した。ボランティアには患者さんのために医療行為以外の多様な活動に取り組んでもらう。より地域に開かれた病院となり、院内の活性化につながることが期待されている。
地域から参加希望者を募集中
湘南厚木病院は入院患者さんや外来患者さんのために、療養環境の質を高めることを目的として病院ボランティアを導入した。病院ボランティアは、ボランティア活動を希望する方々への機会提供や病院のサービス向上に加え、地域社会と病院を結び付ける効果などがあることから、全国の病院で導入が進んでおり、徳洲会グループでも複数の病院が導入している。
湘南厚木病院は今年6月にボランティア委員会を立ち上げ、準備を進めてきた。
永野由香里・副看護部長が委員長となり、ソーシャルワーカー、リハビリテーションスタッフ、昨年9月に開設した回復期リハビリテーション病棟の看護師、事務職員らで構成。看護部の吉沼千春・事務職員がコーディネーターを務める。
現在、ボランティアへの参加を呼びかけるポスターを院内に掲示するなどして希望者を募集中。参加者が集まり次第、実際に活動を始める予定で、ボランティアの控え室を院内に1室用意した。
永野・副看護部長は「地域に根差した病院として、より開かれた病院にしたいと考えていました。ボランティアとしてご協力いただける地域の方々の社会貢献をしたいというお気持ちを、ぜひ当院で患者さんのために実現していただければと考えています。院内の活性化にもつながると期待しています」と話す。
具体的には、①話し相手、見守り、②散歩、③日常生活の援助、④食事の手伝い、⑤イベント、レクリエーションの手伝い――などが活動内容だ。
「たとえば、病棟の広い食堂に大きなテレビがあるのですが、そこに患者さんに集まっていただき映画のDVDの鑑賞会を催したり、書道や絵画、切り絵、押し花などのレクリエーションを企画したりしていきたいと考えています。病院のスタッフだけでは難しかったのですが、ボランティアの方たちに、車いすの患者さんの移動や案内、安全面に配慮する見守りなど、ご協力を得られるからこそ可能になります」と永野・副看護部長。
ボランティアは一般公募の形式で集め、登録制とする。月曜から土曜まで、午前8時半から午後5時までの時間帯のうち、活動可能な時間に参加してもらう。1時間単位での参加も受け付ける。
活動開始前には、患者さんの安心と安全を確保するため、個人情報、院内感染予防、介助、医療安全、コミュニケーション、接遇などをテーマとする基礎研修に加え、患者さんの抱え方や車いすの介助方法といった技術研修を行う。その後も定期的に勉強会を実施していく計画だ。
杉山育子・看護部長は「外部の目で見られているという意識がスタッフにも生まれ、良い緊張感につながると思います」と話している。
⇒徳洲新聞No.993掲載記事(PDFが開きます)

