徳洲会グループ
“断らない救急”掲げ受け入れに尽力
緊急リポート第3弾
新型コロナウイルス第6波が依然として続き、2月5日には全国の新規陽性者数が初めて10万人を突破、まん延防止等重点措置の適用は計36都道府県となった。家庭内感染や保育所の臨時休業などで職員が自宅待機を余儀なくされたり、PCR検査の試薬が不足したりと、感染力の強い「オミクロン株」が与える影響は甚大だ。「まん防」適用地域にある徳洲会病院を中心に、コロナ対応を緊急リポートする。
検査試薬が足りない
福岡徳洲会病院は1月中旬以降、発熱外来の患者さんが増加の一途。瀬上希代子・看護部長は「高齢者の重症化、小児の感染が増えています。病床が逼迫し、一般の入院調整が困難な状況です」と説明する。出雲徳洲会病院(島根県)はPCR検査の試薬不足で検査の実施を一部制限。「試薬は納品されるものの発注した分の4%しか届いておらず、滞っています」(布野文代・看護部長)。
鹿児島徳洲会病院は高齢の陽性患者さんの入院が増えている。「地域の高齢者施設などでクラスターが増えています」と倉掛真理子・副院長兼看護部長。PCR検査の試薬は足りているが、「院内で陽性者が出た場合、現在は行動確認し感染の可能性がある人に検査を絞っていますが、行政が定義する濃厚接触者よりは範囲を広げて検査を行っています」と工夫する。
奄美大島にある名瀬徳洲会病院ではコロナ患者さんは減ってはいるものの、確保した14床のうち、つねに5床ほど埋まる状況が続く。上谷由美子・看護部長は「保健所からの依頼による入院は少ないので、恐らく軽症で自宅療養している方が多いと思います」と見とおす。
沖縄県本島の南部徳洲会病院は1月28日からコロナ病床を11床から30床に拡大。大城光子・看護部長は「第5波に比べ症状が軽いとは言え、高齢の感染者が増え、重症化する患者さんもいます」と指摘。中部徳洲会病院では近隣の急性期病院の診療制限で急増する救急患者さんの対応に尽力している。地域の高齢者施設でクラスターが多発し、照屋いずみ看護部長は「中等症の患者さんのみ入院し、軽症者は訪問診療で対応するなど、施設とも協力して乗りきっています」と打ち明ける。
離島では、宮古島市が無料PCR検査を開始、宮古地区医師会も協力して診療するなど、役割分担し地域全体で対応。石垣島でも新規陽性者が減ってきた。宮古島徳洲会病院の国吉恵美・看護部長、石垣島徳洲会病院の友寄幸子・看護部長はともに「地域の介護施設などで、いまだ感染がありますので、それが広がらないように留意しています」と口をそろえる。
→徳洲新聞1325号掲載

