徳洲会グループ
“断らない救急”掲げ受け入れに尽力
緊急リポート第3弾
新型コロナウイルス第6波が依然として続き、2月5日には全国の新規陽性者数が初めて10万人を突破、まん延防止等重点措置の適用は計36都道府県となった。家庭内感染や保育所の臨時休業などで職員が自宅待機を余儀なくされたり、PCR検査の試薬が不足したりと、感染力の強い「オミクロン株」が与える影響は甚大だ。「まん防」適用地域にある徳洲会病院を中心に、コロナ対応を緊急リポートする。
出勤できない看護師増
西日本も厳しい状況が続いている。とくに大阪府は直近1週間の都道府県別人口10万人当たり感染者数(NHKまとめ、2月8日時点)が東京都を上回り全国トップ。3位は兵庫県、4位は京都府、5位は福岡県と続く。
大阪府の野崎徳洲会病院は、院内のコロナ専用病棟に35人前後が入院。敷地内の重症コロナセンターも稼働率85%で推移。木下美智子・看護部長は「ご家族の感染や、相次ぐ学校・保育所閉鎖で出勤できない看護師も増えており、マンパワー不足」と窮状を訴える。
八尾徳洲会総合病院も重症・中等症の病床が満床状態。連携先の病院や施設がクラスターなどにより、転院・入居受け入れを制限し、「退院調整が進まず、空床確保ができない」(小原真栄美・看護部長)。外来も患者さんが右肩上がりで増加、陽性率が50%を超える日も少なくないという。
吹田徳洲会病院は2月1日、本館内(20床)での入院受け入れから、敷地内に開設した別棟のコロナ病棟(24床、東病棟)での受け入れに切り替えた。「(8日時点で)20人が入院し、うち10人に酸素投与しています。患者さんの多くは80~90代と高齢ですので、状態の変化にはつねに目を光らせています」と高鷲智美・看護師長(感染管理認定看護師)。東病棟看護師たち(ローテーション制)の懸命のケアが続く。
重症対応専門の岸和田徳洲会病院もコロナ病床はほぼ満床。二次医療圏以外の救急対応が続いており、「最近は救急外来で転院待ちの患者さんが複数いる状況」(深野明美・看護部長)だ。
宇治徳洲会病院(京都府)も救急が逼迫。47件受け入れ5件が心肺機能停止の日もあった。齊藤文代・看護部長は「救急を止めている医療機関が地域に多く、ほぼ当院で受け入れています。なかには陽性の方もおり、ゾーニング(区分け)して何とか受け入れています。“断らない”という徳洲会魂で対応しています」。
神戸徳洲会病院は外来を受診する濃厚接触者が急増。院内3カ所で対応しているが厳しい状況だ。入院では陰性確認後に陽性になるケースが多くなってきたため、検査体制を強化。中村美津・看護部長は「一気に陽性者が増えたこともあり、市の方針で救急の陽性患者さんでも内服薬や点滴で在宅に帰し、必要に応じて訪問看護が介入するケースが出てきています」。
→徳洲新聞1325号掲載

