徳洲会グループ
感染力強いオミクロン株拡大止まず
緊急リポート
新型コロナウイルスの第5波が収束し、日常を取り戻しつつあったものの、新たな変異ウイルス「オミクロン株」が確認され全世界に急拡大、日本でも12月下旬から急激に感染者数が増えている。沖縄県では1月7日に一日の新規感染者数が1000人を超え、9日、同県に加え広島県、山口県にまん延防止等重点措置が適用。日を追うごとに新規感染者数の増加ペースが高まり、予断を許さない状況が続くなか、とくに新規感染者数の多い沖縄県、鹿児島県奄美市、大阪府、東京都にある徳洲会病院のコロナ対応を緊急リポートする。
感染対策の徹底を継続
大阪府でも感染者が増加。1月12日には約4カ月ぶりに一日の新規感染者数が1000人を超えた。府内の徳洲会病院は外来・入院でコロナ対応に努めるとともに、感染拡大への“備え”にも余念がない。
吹田徳洲会病院はコロナ病床を20床確保、1月11日時点で8人が入院している。「年明けから入院の受け入れ要請が増えてきました」と崎山昌代・看護部長。同院は感染拡大に備え敷地内にコロナ専用プレハブ病棟(24床)の建設を進めている。「2月に運用を開始し中等症を中心に受け入れます。発熱外来を同病棟に移し、本館内定床運用に戻す予定です」。
松原徳洲会病院の藤澤典子・看護部長は「発熱や肺炎などの原因精査やコロナ症状の報告・検査などを徹底して行っており、これまでに5回目の検査で陽性となった患者さんもいました。このようなケースもあるため疑似症例への対応を慎重に行っています」と院内クラスター(感染者集団)発生防止のため、今後も感染対策を徹底して受け入れに尽力する。
コロナ重症患者さんの受け入れ医療機関である岸和田徳洲会病院は1月13日時点で入院患者さんはいない。専ら、外来での発熱患者さんと救急搬送患者さんを中心に対応している。「幸い地域にPCR検査を実施する医療機関が多く通常診療にも影響は出ていませんが、気を緩めず感染対策を徹底しています」(深野明美・看護部長)。
八尾徳洲会総合病院は外来・入院に対応。とくに入院について小原真栄美・看護部長は「必要になるのは高齢の方ですが、なかには家庭内感染で1歳未満の乳児もいました」と明かす。現在、一般病床の一部をコロナ専用病床に切り替える準備を進めており、「“かかる病院がない”ということにならないよう、できるだけカバーします」(小原・看護部長)。
野崎徳洲会病院も外来・入院に対応。このうち入院は11人(1月13日時点)で、中高年層が半数を占める。いずれも軽症・中等症で、中和抗体薬や経口薬「モルヌピラニル」などを用い治療している。木下美智子・看護部長は「中川秀光院長による注意喚起、感染管理認定看護師による再勉強会など、職員の感染防止に取り組んでいます」。
東大阪徳洲会病院では年頭から2台のPCR検査装置がフル稼働。12人中8人が陽性だった日もあり、藤本圭子・看護部長は危機感をあらわにする。同院はこれまで積極的にアフターコロナの患者さんを受け入れており、第6波本格化への備えに余念がない。
1月12日時点で新規陽性者数が2198人に上る東京都。東京西徳洲会病院、武蔵野徳洲会病院は、いずれも12月は陽性の入院患者さんはほとんどいなかったが、年明け以降、徐々に増えている。
コロナ病床を8床確保する東京西病院は満床、武蔵野病院も陽性患者さん4人が入院。都全体の病床使用率は13・7%(1月12日時点)だが、両院はほぼ使いきっているのが現状だ。
「他院で入院を断られ当院が受け入れたケースもありました。病床に限りがあるため、行政と連携を取りながら、症状によってはホテル療養・自宅療養も含め対応していく計画です」と東京西病院の鳩山悦子・看護部長。
武蔵野病院の斎藤英子・看護部長は「当院発熱外来の受診者も増え、同外来のPCR検査で陽性が判明し入院した患者さんもいます」と市中感染の増加に警戒感を強めている。
一般社団法人徳洲会は1月6日に通知を発出した。それによるとグループ病院・施設で多数の職員の感染が確認されており、診療制限や病棟閉鎖、院内保育所閉鎖となっている状況を報告。院内や施設内で感染者が判明、拡大すれば、病院・施設機能に多大な影響が出るため、対策の見直しを呼びかけている。
→徳洲新聞1321号掲載

