

5日間の研修を終え、チーム医療の重要性を学ぶことができました。千葉西総合病院のCAG室では6部屋のカテーテル室があり、1日50例を超える検査・治療が実施され、そして毎日のように急性心筋梗塞など緊急カテーテル治療が行われていました。設備に圧巻されるのはもちろんでしたが、件数の多さに驚きました。これらを安全に行うために医師・看護師を含むコメディカルの連携がしっかりと図れていることがわかり感心しました。看護師を含むコメディカルがしっかり知識をもち、治療を進めながら各々の見解を発言し合いデバイスの種類などが決定され、患者の治療に積極的に関わっていました。各々がプロ意識をしっかり持たれており、素晴らしかったです。また、ロータブレーダー治療の実際をみることができました。座学でしかイメージできなかった治療を実際に見ることができ、治療の実際や危険性、それらを対処するための処置など知ることができました。
規模の大きさに圧倒されることが多い研修でしたが、自身の課題を見出すことが多くありました。知識を習得し続けることはもちろん、看護に偏りがないよう環境整備やスタッフ教育、安全に配慮した患者確認など新たな取り組みをしていきたいと思いました。より良いチーム医療を実践できるように、コメディカルで協力し合い、患者の治療に関わっていきたいです。そのために今回の研修で学んだことをしっかり周知し、実践していきたいと考えています。今回の研修にご尽力いただきました千葉西総合病院のスタッフのみなさま、この場をお借りし改めてお礼を申し上げます。有意義な研修でした。本当にありがとうございました。


病院と施設との継続性を確認することができた。①必要な処置や観察の継続が図れるているか?②受け入れる際のカンファレンスの見学。③入所者のカンファレンス内容(現状の把握・今後のゴール・問題点など)それらをまとめたR4システムについて。これらを確認し施設としては家族の了解があればどのような方でも受け入れることが可能であるとのことであった。結論として病院側が継続してほしい用件をしっかり施設に申し送ることが必要であると思われた。
- 病院からの要望
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- ①持参薬と現状内服している薬が違っていることがあるがサマリーに何も記載されていない。
- ②ADLは具体的にどんな援助が必要なのか記載してほしい。
- ③主治医からどのような説明をうけているか(IC内容)の記載をしてほしい。


2日間排尿自立指導体験コースに参加させていただきました。排尿についての知識の確認や、カテーテル管理について説明及び見学、実施を通して間違った知識の修正や新しい発見や、技術の習得など大変多くの学びとなりました。また排尿ケアチームの発足や現在の活動について聞き、ラウンドやカンファレンス、回診の見学を行いました病棟をラウンドし、カテーテル抜去前後のアセスメント、ケア、排尿に問題を抱えている患者様を対象に病棟のリンクナースやリーダーナースと排尿日誌や状態を確認しながら、アセスメント、プランを伝えていました。病歴や薬歴、生活歴、家族構成、介護状況、療養場所など、多くのことから、その患者様にとっての排泄を考えることがとても大切であると学びました。在院日数も短い中、排尿ケアチームが関わることができる期間はさらにタイトな現状があり、スピードも要求されると感じました。そして退院先のことも視野にいれ関わり、連携をされているということでした。自己導尿指導の場面も見学させていただきました。緊張している患者様に対し、確認しながらパンフレットに添って説明し生活の一部になっていくようにポイントを押さえて指導されていました。旅行先や仕事先での具体的な方法も伝え患者様にとって今の生活を脅かすものではなく、生活の中に取り入れていくことが伝わったのではないかと感じました。 この研修を自施設にも伝達し、愛心訪問看護ステーションで継続した排尿ケアや、カテーテル管理ができるよう生かしていきたいと考えます。患者様にとってより良い看護を提供したいと思います。排泄ケアを考えた2日間は、とても充実しておりました。多忙な中、研修を受け入れてくださった皆様に感謝申し上げます。


今回の研修では、訪問看護や救急外来、内視鏡室、通所リハビリテーション施設、入所型施設、慢性期・急性期病棟で研修を行い、離島医療の特色を知ることができた。島内には後期高齢者が多いが、介護度が高い高齢者でも訪問看護・ヘルパー・通所施設を併用して利用し、独居で暮らしていた。当初はその状況に困惑し、本当に大丈夫なのかと心配もしていたが、島民同士の互助が成立しており、近所の住民や地域の医療者・医療施設が独居の高齢者を支えて生活していたことに驚いた。宮古島は台風による被害が非常に多い地域ではあるが、台風前には独居高齢者に対して、医療者、あるいは住民により避難の呼びかけが地域の中で行われていた。そして必要であれば避難入院や高台への避難誘導を行っているとのことであった。地域密着型の医療が推進されている現在で、最も理想に近いものであると感じた。
また、離島医療の特徴として、資材と人材の不足が挙げられる。病院全体の職員に常勤が少なく、応援や派遣の医療従事者で成立しているため、一貫した医療を施すことが難しいと、勤務している看護師から話を伺った。確かに、一貫した医療は難しい状況かもしれないが、様々な病院・地域で多様な経験を得た医療従事者が同じ病棟に勤務しているため、患者に応じて臨機応変な看護・医療を行うことが可能となり、資材の不足も感じさせないような工夫が見られた。何よりも、自ら希望し離島医療に携わっている者が大半を占めているため、病院全体の雰囲気が明るく、どの医療従事者も笑顔に溢れていた。そして、医療従事者が笑顔であればあるほど、患者・家族にも笑顔が見られた。苦しい治療・入院生活の中でも笑顔を忘れず、研修生の私に対しても「ありがとう」と笑ってくれる患者に支えられ、笑顔で働くこと、心のゆとりを持つことの大切さを思い出させてくれた研修であった。


今までプライマリ科でしか経験がないため病棟との時間の流れの違いに一番驚きました。病棟でも退院支援や身体拘束に関してカンファレンスを行っていますが訪問看護の場ではより細かく他職種とも協力しながら利用者様のためのプランを立てていく必要があると感じました。コストや加算、制度についても病棟以上に正しい理解と説明ができるような知識が必要に感じました。利用者様の自宅には基本的に看護師1名で行くことが多いため看護師一人一人の技術やコミュニケーション能力、信頼感が非常に大切なのだと思います。プライマリ科の患者様では療養病院や施設入所等自宅退院が難しくあきらめざるを得ない方が多いと思います。私自身病棟でリーダーをする機会が多いため今回学ばせていただいたことを元に自宅退院できないか、そのための家族の協力が得られそうかなど考えて行けたら、と思います。プライマリ科のような急性期病棟で多くの患者様を相手に処置等を行い看護技術面を磨いていくのもいいですが、訪問看護のように今まで学んだ技術を生かして一人一人に対してどのようなケアを行うことがいちばんふさわしいのか、じっくり時間をかけて信頼関係を築きながら考えていける環境も素敵だと思いました。


当院は、2018年に新築移転し地域に密着した急性期医療を提供している。治療濃度は濃くそれに伴い易感染状態の患者が多いため、感染防止策には更なる強化が求められている。 本研修ではまず、①感染予防・管理システム(感染制御の組織的位置づけの理解、日常感染対策を実践する組織と機能)②医療関連感染サーベイランス③感染防止技術④職業感染管理⑤感染制御指導⑥コンサルテーション⑦洗浄・消毒・滅菌とファシリティ・マネジメントの7つの感染プログラムから自施設の現状と課題を抽出し検討を行うことができた。その中でも医療関連サーベイランス分野において当院では手指衛生サーベイランスの1項目であり機能評価での指摘もありSSI、VAPは急務とされている。そのためSSI、VAPのサーベイランス手法と統計処理を学習出来た事は今後、予防策の導入、定着、変更など感染対策活動に関るあらゆる場面で合理的な意思決定をする為の重要な指標となり、質の保証と改善を支える重要な活動につながるため非常に有意義であった。
また、リンクナース教育方法として、自部署での年間目標をあげそれをPDCA表に落とし込み活動させる方法は、問題意識、行動、改善を行いながら知識付けるために有効である。更にICN病棟ラウンドでは教育・指導方法はもちろん、指導しながらも相手の出来ている個所を積極的に褒めてモチベーションを高めると同時にスタッフが相談しやすい環境を作っており、スタッフとの関わり方についても理解を深めた。今回の研修で自施設の課題が明確となり、その改善方法を習得すると同時に感染認定看護師への動機づけが更に高まった研修となりました。


訪問看護研修を終え、療養の場から自宅の環境へ移行し利用者さんの生活背景を直接、看護師が見ることができ利用者に必要である看護とはなにか考え提供することが大切であると学んだ。一週間に一回などである訪問看護利用者さんはその回数での利用者の体調、身体の変化に気付くことや医師がいないためその時に応じた処置など対応する技術も必要であると学んだ。訪問する中でお薬カレンダーを使用している利用者が多くどのようにすればお薬が飲めるのか、視覚障害のある利用者に応じた薬の並び方があり利用者さんに応じた方法を考える事も訪問看護の一つであると学んだ。訪問看護は看護師だけでなく関連職種、家族によって成り立っており、連携が大事であると知った。
また、家族の訴え、体調の事、不安について傾聴し看護師が家族の負担軽減が出来るよう関わる必要がある。今回訪問看護を通して利用者さん一人一人が医療保険であるのか、介護保険を使用しているのか回数、負担金額もことなり提供できることも限られているなかで質の高い看護を提供し利用者さんに満足してもらうことが訪問看護の特徴であると感じた。


退院支援の違い・エンゼルケアの実際を体験して:今回エンゼルケア・メイク手技・技術習得が主目的で参加しました。退院支援については、自部署より退院する際にも調整会議や家屋調査等行い外泊等を経て退院していく。もしくは施設退院といった流れをとっているため、研修先でもあまり違いはないだろうと考えていた。しかし、榛原総合病院では「患者の希望」を実現するため、退院先・療養先の決定は家族ではなく患者本人が行い、その支援を訪問看護・病院が行っていくといった、いままで普通だと考えていたものとは違っていた。退院先の決定権は金銭もからむため家族であると思い込んでいたが、「患者本人の人生を生き抜くため」看護師として、地域の病院として支援ししつづけている事に驚き、羨ましいと思った。 患者が自宅退院を望んでも家族介護の問題などで施設へ行く方も多い中、「在宅」の選択ができる環境であること。家族がすべての責任を持ち24時間介護ではなく、日中仕事で不在にする家族もいるということ、在宅を選択する患者家族全員が裕福ではなく地域の方の協力を得ながら療養されていることに驚き、地域との深い繋がりを感じる場面が多くあった。
エンゼルケア・メイクの実施では、家族から病気以前の様子・出来事を会話しながら行う事で死を受容しているようでもあった。ケア時開眼・開口し四肢硬直が軽度始まった状態であったが、ホットパックやマッサージ・適切な詰め綿を行うことで閉眼・閉口し笑顔のような表情をされることに感動した。確かな知識・技術をもって実施することでこんなにも死後の表情が変わることが信じられなかった。しかし「笑ってるね」と家族からの発言とその表情を見ると、感動とともにいままでの自分たちの手技がいかに不十分なのか考え直す機会になった。今回の研修で目標とするものが明確となり、「私もあんな顔で死にたい」と言われるようなメイク・ケアが提供できるよう今後指導に取り組みたいと思う。また他のスタッフへも同じような経験をしていただけるよう研修参加を勧めていこうと思う。


フットケア外来、足外来、フットウェア外来を見学させていただき、足底、爪、足趾のトラブルが足に炎症を起こしたり、ADLを低下させたりすることで大きな疾病につながることを学びました。足に合った靴や装具を選ぶことにより痛みが軽減しご自分の足で歩ける、仕事に復帰できる等の一連の過程を見ることができました。
足底のベンチ、タコ、鶏眼のケア、肥厚した爪の爪切りなどの見学、模型を使った実習等、とても勉強になりました。透析室では、維持透析患者様のPADリスク区分に基づき観察し、スコア化されていました。観察項目をスコア化することにより次回評価の間隔を適切に設定できます。当院、透析室では患者様全員1ヶ月ごとにフットチェックを行っていますがエビデンスに基づくものではなく、是非当院の透析室でも取り入れて行きたいと思いました。


在宅透析や腹膜透析を行っている患者宅へ月一度訪問することで受診だけではわからない実際の在宅での状況や透析を行う環境を確認し、より患者に寄り添った医療が提供できるように取り組んでいた。
また、在宅透析や腹膜透析は患者への技術的な負担もある。本人だけでなく周囲のサポートも受けれるよう環境を整えていた。
庄内では透析を専門にした訪問看護サービスがあり穿刺が自己では困難なときにサービスが利用できるようにするなど、患者がより不安なく在宅で行えるように情報提供を行っていた。
保存期外来では透析看護師がつき導入の際には説明を行っていた。それにより、HDだけでなくその人に合わせてHHDやPDなど療法選択ができるように現在の状況を加味し患者の意見を尊重しながらより良い選択が行えるように関わっていた。
患者把握し看護が行えるように患者毎の日々のイベントを記載したノートを作成するなどスムーズな引継ぎができ一貫した医療が提供できるように業務を工夫していた。庄内余目病院ではフットケア外来、創傷外来、くつ外来があり足病変になる前の早期予防、足病変の発生時の早期対応が行えるように透析室とも連携を行っていた。