助産師の資格で主体的活動をしてみませんか。

最善の医療と心に届く看護を提供する医療法人 徳洲会グループでは、かけがえのない命を守るために、あなたの「チカラ」を必要としています。

~母児の命を守るために私たちにできること~
助産師外来
妊娠14週以降の妊婦健診では助産師外来を実施しています。保健指導を中心に妊婦健診、や妊娠中からお産後のおっぱいケアや育児相談など、普段では聞きにくいことにもお答えしながら、助産師ならではのアドバイスをすることで、妊婦さんがより安全で快適な妊娠生活をおくることができるようにサポートします。
時間も多めに取り、ゆっくりとした時間の中でケアしていくことで妊婦さんと共に満足のいくお産をめざします。
産後訪問指導
核家族化がすすみ、育児の悩みをどこに持っていけばいいのかわからない母親が増えています。そこで、助産師が妊婦さんの希望でその家庭を訪問。母体や乳児の健康状態、産後のトラブル、授乳の様子、その他子育ての不安、赤ちゃんのトラブルなどについて診断・アセスメントし、指導を個別におこないます。
また、沐浴などの実技指導も実施。訪問をすることで乳児家庭の孤立化を防ぎ、育児生活を少しでも楽しめるようにケアをしていきます。
母乳外来
母乳育児を希望する妊婦さんには、退院後の来院をすすめて助産師がフォローアップ。
電話にて問い合わせがあれば来院していただき、乳房の状態・授乳状況を確認後、乳房マッサージ・授乳指導などを行っていきます。また同時に新生児の体重増加の確認が必要な場合も来院していただき、母乳分泌状況とあわせてフォローアップをしていきます。母乳トラブルに対しての相談はもちろん、お母さんの気持ちを受けとめてサポートしてます。
アクティブバースへの取り組み
出産の場が自宅・助産院から病院へと移行した1960年以降。安全性を優先するあまりリスクの低い分娩に対しても医療が介入し、「病院にいけば産ませてくれる。」という病院任せのお産になっていきました。しかし、それでは納得のいくお産はできません。お産は自然な営みであり、母親としての大切な出発点です。産婦さん自身が出産に積極的に参加することが、満足のいくお産へとつながります。助産師外来の開始とともに妊婦さんにアンケートを実施。結果、希望するお産方法として最も多かった意見が「アクティブバース」でした。その結果を受けて医師も「自然に近いかたちで出産することは、母体へのダメージを最小限におさえ、妊婦さんも主体的に出産できる」と考え、徳洲会では現在医療的な介入を最小限にとどめ、お産の進行にあわせて自由な姿勢で出産する方法「アクティブバース」に取り組んでいます。
この「アクティブバース」とは、産婦さんが出産に対して活動的・積極的に参加し、快適で満足できる分娩をめざすもの。出産の主役は産婦さんですから、産婦さんのリズムやタイミングを最大限に尊重し、産婦さんの希望に沿った介助をしていきます。医師や助産師は産婦さんをただ管理するのではなく、産婦さんが主体的に分娩できるよう介助し、「産む力」を引きだしていくのです。もちろん、産婦さんを主体としたケアを提供しながらも、助産師たちは常に産婦さんの安全を念頭に置き、その様子を観察・アセスメントもしています。万一危機徴候などあった場合は、速やかに連絡をとり、医師が介入できるようシステム化もしています。
また、産婦さんがリラックスして出産できるよう分娩台の施設環境を整えることも助産師の仕事です。従来の病院の分娩室ではなく、好きな姿勢でお産をするフリースタイル出産に対応した和室の分娩室などを設置し、その和室の照明や寝具、抱き枕など希望にそった状態に整えていきます。このように「アクティブバース」でのお産には、常に産婦さんの気持ちによりそい、心身の状態に合わせた分娩サポートが求められているのです。