| 徳洲新聞2008年(平成20年)10/6 月曜日 NO.641 | ![]() |
9月20日、滋賀県草津市の「しが県民芸術創造館」で近江草津徳洲会病院の開院5周年記念感謝祭が催され、地域住民の方々が参加した。

壇上で感謝を述べる病院スタッフ
同院は2003年9月、人口が増加している滋賀県湖南地域の医療を担うため、徳洲会グループ53番目の病院として開院(06年4月に近江草津病院から現病院名に変更)。以来、地域医療に貢献してきた。
05年8月には、がんの早期発見や早期治療、転移、再発の確認などに有効な検査機器「PET−CT」を滋賀県内で初めて導入した。草津市内だけでなく、滋賀県全域からの健診を受け付けており、これまでに4500件以上の検査が行われているほどの反響だ。

近隣の学校や幼稚園から寄せられた作品
約100点が会場のロビーに展示された
感謝祭は、同院の鈴木暸院長の挨拶でスタート。地域住民の方々に対して、開院からの協力に感謝するとともに、同院の軌跡を紹介した。続いて橋川渉草津市長が、地域医療を担ってきた同院の功績を称えて祝辞を述べた。その後、地元有志グループによる祝い太鼓やバイオリンとギターの演奏、草津市立高穂中学校吹奏楽部の生徒さんによる演奏が披露された。

橋川市長と中瀬選手
記念講演には、北京五輪・体操男子団体総合で銀メダルを獲得した徳洲会体操クラブの中瀬卓也選手が登場。滋賀県出身の同選手は、隣の栗東市にある県立栗東高等学校に通い練習に励んできた。当時の思い出を振り返りながら、体操競技への情熱やメダル獲得の喜びなどを語った。
最後は、鈴木院長をはじめとする同院の主要スタッフが登壇し、これからも地域の中核病院としての責務を果たしていくことを誓った。

患者さんたちを激励する選手たち
14日には、前日に開催された「全日本社会人体操選手権大会」で団体総合優勝を果たした徳洲会体操クラブのメンバーが来院。同日、栗東市から市スポーツ特別賞を贈られた中瀬選手、前日の大会で個人総合優勝した水島寿思選手たちが、患者さんや職員らとの記念撮影に応じ、病棟の入院患者さんたちを励ました。

酒井理事長による鍬入れ
静岡市の特別養護老人ホーム(特養)「小坂の郷」(全室個室、入所定員100名)が60床増床することになり、9月18日、その地鎮祭と祝賀会が同ホーム敷地内で行われ、約40名が出席した。
来賓として、佐野康輔・静岡県議会議員と田形清信・静岡市議会議員が、施主側から酒井初江・社会福祉法人恵心会理事長、徳田恵子・徳洲会理事らが挨拶に立った。
佐野議員は、「徳洲会グループは、住民参加・住民監視・住民管理の下に運営されてきました。これからも、地域との関係を大切にするよう心がけてください」と激励。
小坂の郷の久修一郎事務長は、「当施設は開設から4年目を迎えました。高齢者福祉の課題に取り組むとともに、社会福祉法人としての使命・役割を果たすために、今回60床増床を計画しました。総力を結集して、小坂の郷が福祉文化の拠点として地域に貢献できるよう頑張る所存です」と述べている。
現在、同ホームでは80人の方が入居を待っており、増床が完了すればその状態が緩和される見込み。来年4月の完成を目標に工事が進められることになる。
静岡県静岡市駿河区小坂1106-1
電話 054-258-5115
9月20、21日の両日、TMAT(徳洲会医療救援隊)が主催する「第10回災害救護・国際協力ベーシックコース」の講習会が松原徳洲会病院(大阪府)で行われた。同院の佐野憲院長をはじめ、交流のある東住吉森本病院からも3名が参加、計22名が受講した。
同コースの目的は、災害医療についての基礎的な知識を身につけ、被災地で活躍する人材を育成することだ。プログラムも実践に即した内容で、実技訓練の一つ「巡回診療」は、昨年の新潟県中越沖地震での活動に参加した医師らが提案したもの。被災者とのコミュニケーションを通して隠れた疾患を探る難しさに、受講者たちは苦戦した。
机上訓練の事例では、今年5月にミャンマーで起きたサイクロン被害が取り上げられ、白熱した討議が行われた。
今回でコース受講者は200名を超えたが、その大半が災害時に派遣されるTMAT医療チームへの参加を希望している。今後も、被災地への緊急支援と国際協力への体制づくりが進められていく予定だ。
| 18日 | 13時 | 茂苅所長来室。 |
|---|---|---|
| 20日 | 14時半 | 越澤徳美社長、池田顧問、橋口氏来室。 |
| 15時 | 幹部会。 | |
| 23日 | 15時 | 湘南厚木病院・市堰先生、本間先生、千葉西病院・金 先生、宮川先生、辰濱氏来室。 |
| 17時 | 遠藤清先生来室。 | |
| 18時 | 中井先生、宮崎部長来室。 |
今週は、幹部会等で全国経営戦略セミナーに向けての各分野における議題について活発な議論がなされる中、医師面談が数多くありました。
23日には、湘南厚木病院、千葉西病院から小児科の先生方4名が来室されました。小児科は全国でも産婦人科と並んで非常に厳しい環境を強いられておりますが、その中でも大きな理想をもちながら頑張られている先生方に接し、とても心強く感じました。また、皆さんの物事に対する視点が常に患者さん側にあり、それぞれの先生方の人柄がにじみ出ていました。その後、17時からは現在、高砂西部病院の院長補佐をされている遠藤清先生が現況報告に来室されました。「高砂西部病院は開院から非常に苦労していましたが、先月ついに黒字に転換しました。大森院長をはじめスタッフ皆の努力がようやく報われました。これからはさらに上昇していくと思います」と報告されると、理事長もわがことのように喜ばれ、「職員の皆さんによろしく」とお伝えになりました。
さらに18時からは、徳之島病院に赴任される中井先生が来室されました。以前、伊仙クリニックの院長として協力していただきましたが、徳之島病院に対する医師の支援体制が非常に厳しい中、何とか力になれればと快く職務を引き受けてくださった先生に、理事長も心からお礼を述べられていました。今回面談されたどの先生も、患者さんのことを常に考えていらっしゃり、非常に気持ちのよい時間を過ごせました。
新聞紙を丸めて叩こうとすれば素早く逃げ出し、踏みつぶそうと足を一歩踏み出した途端にぱっと逃げ出すゴキブリは実に忌々しい虫です。この虫はシーラカンスとともに3億8000万年という年月を生き抜き、現在もほぼ変わらぬ形態で存在し、生きた化石とも言われています。人類の歴史は200万年ですから、ゴキブリと比べれば極めて短いものです。
生物の予期せぬリスクへの適応性を測る分かりやすい尺度は、種の存続期間だと言われています。ゴキブリは無数の予見不可能な変化に対応して今日まで生き抜いてきたのです。
ゴキブリが生き残ることができたのは、その「防御機構」によるものです。それは敵かもしれない何者かが近付いていることを知らせる空気の僅かな「揺らぎ」から「離れること」、ただそれだけです。この防御反応は空気の「揺らぎ」を感知すると、直接足の動きをコントロールする胸部の神経節につながることで作動します。危険を察知した時、最善の判断をしようとするのが高等動物ですが、この虫はひたすら逃げることで生存し続けてきたのです。
続いて、ハチとハエの実験による行動比較です。ハチは巣を作り、子育てをし、太陽が出ると仕事に出かけ、陽が沈むと巣に戻ります。ハエには営巣するような高度な能力はありません。
蓋のない牛乳瓶2本を黒い紙で覆い、底は何も覆わずにおきます。1本にハチを入れ、もう1本にはハエを入れます。この瓶の底を太陽に向けるとハチとハエはどのような行動をとるでしょう。
高度な知能を持つと思われるハチは太陽に向かって飛び、死ぬまで何度も瓶の底に衝突し続けます。一方ハエはパニック状態で太陽に向かって飛んで底にぶつかり、方向を変えては無秩序そのものの動きをし、そのうち運よくポロリと瓶の口から外に抜け出すのです。
さて、人はどのような行動をし、防御機能をもつのでしょうか。
1994年、米国に本部を置いたヘッジファンド「ロング・ターム・キャピタル・マネジメント」が運用を開始。経営陣にはFRB(連邦準備制度理事会)の元副議長デビッド・マリンズ氏のほか、2人のノーベル経済学賞受賞者が参加。トップクラスの英知を持つ「ドリームチーム」ともてはやされ、最初の4年間は年間利回り40%を突破して大きな利益を生み出しました。しかし98年のアジア通貨危機とロシアの財政危機(債務不履行宣言)によって同年9月に破綻しました。この危機に対して、彼らの「方程式」では数週間で回復すると予測。しかし投資家の不安心理を予想し切れなかったのです。高度な頭脳が迫り来るリスクを読み違えたのです。
最近では米国5大証券会社のうち3社が破綻、吸収合併され、残ったのはGS(ゴールドマン・サックス)とモルガン・スタンレー2社になりました。GSは06年にサブプライムローン市場の危険を察知して債券市場から逃げたのですが、利益の7割を失い倒産寸前まで追い詰められながらも、モルガン・スタンレー同様破産は免れ、FRBの監視下に入りました。GSの内部には迫り来る危機をいち早く感知し、逃げ出すことを決断した人がいたのです。
この米国発の金融破綻は世界を巻き込み、日本にも経済の根底に大きな影響を与えています。
日本の医療界はかつてない深刻な存続の危機にあります。およそ1000ある自治体病院の7割以上が赤字経営であり、その補填も地方自治体の財政難でままなりません。多くの病院が吸収合併、倒産、縮小されているのです。徳洲会もこれと同じ状況に晒されているのです。病院経営が危機に晒されている一方、危機という“空気”を読むリーダーたちが、生き残るための行動を起こしています。
目前に迫る危機を回避するには、行動を起こすことが不可欠です。どんな行動が成果をあげるのかの答えはどこにもなく、結果があるのみです。世界経済が大きな暗闇に包まれ、その突破口もわからないのと同じく、私たちもハエに例えたように良いと信ずる方向に手当たり次第に飛び回るしかないのです。運動量が多いほど、明るい世界に抜け出すことができると信じます。それが、徳田虎雄理事長がよく言われる「努力、努力、また努力、無理な努力、無駄な努力、無茶苦茶な努力」です。ともかく無理、無駄を承知で努力を続けて、多くの困難を乗り切るとともに、徳洲会は「独特な文化」を作り上げました。
徳洲会の全職員にとって、身体障害者雇用促進キャンペーンのスローガン「重要なことはできないことでなく、できることである」に大きな意義を見出すことができます。凡人をして非凡なことを成し遂げさせることが徳洲会の文化です。徳田理事長は稀なる天才ですが、どんな組織もいつも天才に頼ることはできません。徳洲会の存続は職員の「強み」を引き出し、能力以上の仕事をさせ、並の人が優れた仕事ができるかどうかにかかっています。人の優れた部分を発揮させるのが私たちの文化です。優れたものを見出し、それを認め、能力を発揮させ、周りの人の仕事に貢献させるように導いていくのです。徳洲会の文化は「できないこと」にではなく「できること」に焦点を合わせることにあります。
「この病院は、金にはならないが、首にもならない」と言われるようでは「無難さ」が優先され、内部に官僚主義を生み出し、チャレンジ精神を阻害します。私たちはいつの時代でもチャレンジャーであり、困難に立ち向かう勇気と実践力を持たなければなりません。
ゴキブリやハエとは違い、徳洲会にとっては存在することや永続するだけが成功ではありません。徳洲会は医療を通して社会に貢献する機関であるがゆえに、今日を生き、明日を生き延び、成長することが使命なのです。徳田理事長は病を得ても社会に対する使命感と責任感を持ち、その実践力で社会に対する責任を果たそうとしています。皆で頑張りましょう。


当院の篠崎伸明総長は、中学生のころに顕微鏡で初めて微生物を見て医師になろうと思ったそうです。8月14日、未来の医師や看護師、コメディカル(それ以外の医療専門職種)などを目指す中学生を対象に、「院内見学ツアー」を開催しました。近隣の松原第2〜5中学校や、阪南大学高等学校中等部の生徒さん13名が参加してくれました。
まずは、森田剛史外科部長に血圧の測定方法を学び、臨床検査技師の藤田元幸主任の指導で顕微鏡の扱い方を体験。放射線科では最新の医療機器にも触れ、体の中まで透けて見えるCT画像には、たいへん驚いていました。そのほか、模擬処方やリハビリ体験も。
当院の佐野憲院長との面談では参加理由について、8名が「将来、病院で働きたい」、残る5名が「病院自体に興味があった」ということでした。面談終了後には、佐野院長とともに手術室の見学と実習。本物の手術着に着替えて、手術室に入ると一様に緊張ぎみです。
そんな生徒さんに、佐野院長は手洗いの方法や縫合の技術などを、研修医と同じく厳しくも丁寧に指導していました。なかなか糸を結べずに困っていた生徒さんもいましたが、皆さん真剣に取り組んでいました。
ある生徒さんからは突然、「管理栄養士になりたいのですが、どうしたらなれますか?」という質問。あわてて管理栄養士の貴島幹三主任に駆けつけてもらい、説明する一幕もありました。
予定時間を1時間ほどオーバーしてしまいましたが、皆さんいろいろな体験をすることができ満足げに帰られる姿が印象的でした。今後も、このような地域密着型のイベントを考えたいと思います。
(地域連携室 守屋博昭)

当施設では、ボランティアや授業協力などの要請があれば、毎回喜んで受け入れさせていただいています。現在、小・中学校の教育職員免許を取得するには、特殊教育諸学校(2日間)と社会福祉施設(5日間)などで介護等体験が義務づけられています。今回は、その教員を目指す大学生の研修でした。
初めてのことで少々戸惑いもありましたが、8月1日から5日間受け入れさせていただきました。
介護体験の研修に臨んだのは2名、北海道教育大学と北海学園大学の学生さんです。「高齢者や障害のある方への理解を深め、社会福祉施設などの職員の役割や職務内容を学ぶことを目標に介護体験をしたい」としっかりとした研修目標をおもちでした。
5日間の研修では入所や通所、さらにリハビリテーションを一通り体験。その間には、ケアマネジャー、管理栄養士、社会福祉士や、訪問介護などの各担当者からの講義もあり、中身の濃い研修でしたが無事に終了することができました。
最終日の反省会では、「自立支援を考えたケアや優しさについて、とても考えさせられる5日間でした」と振り返っていました。また、後日届いたお手紙には、「実習前と実習後では、お年寄りに対する考え方が変わり、相手の立場になって接することの大切さをあらためて感じました。今回の実習で学んだことを教員になっても生かしていきたいと思います」と書かれていました。
この研修の世話役をさせていただいたことで、私たちにも介護の仕事を選んだころの気持ちがよみがえり、新鮮な気持ちで利用者さんに接している自分に気づくことができました。これからも、さまざまな形で研修などに協力したいと思います。ぜひ研修に参加された学生さんたちが、素晴らしい教員になれるようにと応援いたします。
(教育委員副委員長 川辺万喜子/今野裕)
























