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徳洲新聞ニュースダイジェスト

徳洲新聞2008年(平成20年)1/1 火曜日 NO.602 過去のダイジェスト

直言 “生命だけは平等だ”の理念・哲学で皆の「愛と心」を世界中に届けよう 〜まずは目の前の患者さんに全力投球で奉仕しよう〜

徳洲会体操クラブの水鳥寿思、米田功選手らが理事長に1年の活動を報告
徳洲会体操クラブの水鳥寿思、米田功選手らが
理事長に1年の活動を報告

「一年の計は元旦にあり」と言いますが、昨年を振り返り、今年一年、医療人として、どう行動すべきか。
 一昨年の徳洲新聞元旦号で、結びに「これからは、本物か偽物かがわかる時代がやってきます。(中略)『本物は変わらない。偽物は変わる』今こそ原点に立ち返り、徳洲会グループの総力を挙げて一致協力し、愛と心で世界中の医療・福祉に貢献するため命懸けで全力投球しましょう」と書きましたが、奇しくも昨年の世相を表す漢字は「偽」でした。身近な食品から政界、経済界まで次々と「偽」が発覚し、何も信じられない「偽りの年」とまで言われています。
 経済は消費者の為に、政治は国民の為に、医療は患者さんの為にという基本理念が欠如しているのではないでしょうか。
 徳洲会グループは、1973年に徳田病院を開設して以来、“生命だけは平等だ”の理念・哲学に基づき「患者さん中心の医療」という真理に裏付けされたモラルを持ち、年中無休24時間オープンで、患者さんからの贈り物は一切受け取らないことを貫いています。
 徳洲会グループの病院運営の基本は、第一に理念哲学を徹底すること。第二に医療技術と接遇の教育を徹底することです。ハードトレーニング、ハードワークで、質の高い医療を行い、患者さんに対し、心から愛ある行動を取ることが大切です。そして第三に節約による数字合わせです。イニシャルコスト、ランニングコスト、金利を抑え、技術・接遇教育を徹底すれば人件費も節約できます。
 こうした徳洲会の病院運営のノウハウは、国内だけでなく、海外からも注目されています。

患者さん中心の医療でトータルヘルスケアを

私は現在、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹り、筋肉は弱ってきていますが、その他の機能は全て正常で、頭は益々冴え渡っています。これまでは無駄な動きが多かったのですが、今は“生命だけは平等だ”の理念で病院を世界中に建てるという夢に専念できます。
 昨年は、新設では9月に鎌ケ谷総合病院(千葉県)、移転新築では、7月に沖縄南部徳洲会病院、10月に弘生会病院(東大阪市)が開設。福祉施設では、特養の「龍郷の里」(奄美龍郷町)が4月、グループホーム「しおかぜ」(新潟県山北町)が3月、その他6つの介護施設が開設。また、徳洲会グループ初のケア付き有料老人ホーム「ケア付き住宅徳洲会」(北海道)、「アンリ茅ヶ崎」(神奈川県)が共に9月に開設しました。
 そして、社会問題にもなったコムスンから、沖縄、鹿児島の「在宅系サービス」を11月1日付で事業承継する等、医療・福祉全般にわたり大きな展開を見せています。  今年は、新規開設では4月開院予定の大垣徳洲会病院(岐阜県)をはじめ、吹田徳洲会病院(大阪府)、京都南徳洲会病院(京都府)、成田徳洲会病院(千葉県)、武蔵野徳洲会病院(東京都)が着工予定。移転新築では、2月開院予定の川南病院(宮崎県)をはじめ、八尾徳洲会総合病院(大阪府)が工事中、湘南鎌倉総合病院、茅ヶ崎徳洲会総合病院(共に神奈川県)が着工予定です。その他、札幌、福岡、名古屋等の移転新築も準備中で、札幌、福岡でのケア付き有料老人ホーム等、福祉施設の新設も予定しています。

医療のオリンピックで金メダルを目指そう

徳洲会ソフィア病院のロッセン・パノフ院長ら幹部が徳田理事長を訪問
徳洲会ソフィア病院のロッセン・パノフ院長ら
幹部が徳田理事長を訪問

ブルガリアに徳洲会ソフィア病院を開院して1年が経過しましたが、これまでに経験したことのない勢いで急速に成長しています。在院日数は4.1日で心外や開胸手術等の件数は群を抜き、全体の手術数でも日本の徳洲会グループのリーディング病院である湘南鎌倉病院の1.8倍、千葉西総合病院の2倍の件数をこなしています。それは1016床という病院の規模と、最先端の医療機器を揃え東欧一の病院を新設したことで、国外で働いていた優秀な医師がブルガリアに戻ってきたことと、国中から優秀な医師が集まったことも大きな要因です。さらに45歳前後までの若い医師を揃えたことで、病院全体のアクティビティが高く、朝の8時会では各科の部長が全員出席する等、活気に溢れています。こうしたソフィア病院の状況は、周辺諸国に大きなインパクトを与えています。
 昨年まで、世界72カ国から1416名の医療視察団がグループ施設、特に奄美、沖縄など離島・僻地の医療を視察、徳洲会ソフィア病院の現状も聞き、是非わが国にも徳洲会と共に病院をつくりたいという依頼が多く来ています。アフリカ開発銀行はアフリカでの病院プロジェクトの融資条件として徳洲会の運営参加を必須条件としています。
 また、ケンブリッジ大学病院の幹部らも奄美を視察し、昨年3月の経営セミナーで講演をして頂き面談しましたがその際、「国も県も市もやらない離島・僻地の医療を一民間グループが実践していることは素晴しい。是非このノウハウを活かしケンブリッジ大学の敷地内に徳洲会に病院をつくって欲しい」と要望されました。現在は、ソフィア病院と協力しながら、ブルガリアに共に看護大学をつくろうとしています。
 さらに昨年11月には、世界一の天然ガス会社であるロシアのガスプロム社とその関連会社ソガス社と医療協力の覚書を交わしましたが、アフリカではチュニジア、ウガンダ、ガボン、タンザニア、ケニア等、アジアではインドネシア、バングラデシュ、フィリピン、中国等、欧州ではウクライナ、マケドニア、ハンガリー、ルーマニア等、中南米ではパラグアイ等で、プロジェクトを協議中です。
 我々は、利益を得ることが目的ではなく、“生命だけは平等だ”の理念を拡げることが目的であり、使命です。徳洲会グループが外国の視察団から評価を得ているのは、掲げた理念と哲学を現場の皆さんが一生懸命患者さんに対して実践している姿を見たからです。
 皆さんの現場での一つひとつの行動が、世界へと繋がっているのです。
 現在、「がん難民」という言葉が生まれる程、がん患者さんの行き場のない状況がありますが、徳洲会では患者さんに最後まで希望の持てる医療を提供する為、ゲノム、治験、オンコロジー、再生医療センター等の未来医療にも力を入れています。
 19世紀は土地の取り合いで戦争が起こり、20世紀は資源の取り合いで戦争が起こり、お金が大切になりました。これからの21世紀は命が大切になります。心からの医療をして世界を癒すべきです。
「人生は芸術である。芸術は妥協を許さない」
 人は、楽をすると陳腐な人生になってしまいます。私はこれまでギリギリ後悔なく、これからが勝負だと張り切っています。動物の様に楽して生きるか、人間として全力投球で人生を芸術に仕上げるか。我々も、スポーツ選手やあらゆる職業の人達と苦労で競争しましょう。
 今年は、北京オリンピックが開催されます。徳洲会体操クラブの選手も昨年7月に鎌倉市にオープンした「徳洲会スポーツセンターかまくら」で北京へ向け日本代表に選ばれ、金メダルを取ると命懸けで頑張っています。
「世界の医療は徳洲会の肩に懸かっている」という気概を持って、私たちも世界200カ国に仲間と共に病院をつくって医療・福祉のオリンピックを行い、金メダルを目指して皆で頑張りましょう。