コロナ対策で“分散型”実施
徳洲会グループ看護部門の関西・大阪ブロックは副主任研修を開始した。9月18日に1回目を行った。同研修は2018年に企画されたもので、原則、その年の4月に副主任に就いた看護師が対象。新たに管理職に就き組織人としてグループに対する理解を深めるとともに、副主任として看護実践や管理活動ができる人材育成を目的としている。共通のカリキュラムの下、各ブロックで取り組んでいる。
関西・大阪ブロックは、これまで合同で開催していたが、新型コロナウイルスの影響により今年は所属する19病院を数施設ずつに分ける“分散型”で実施。1病院単独で行うケースから少数の病院が合同で行うケースまで、各病院の状況に応じ多様なスタイルでの開催を決定した。
このうち、宇治徳洲会病院(京都府)、近江草津徳洲会病院(滋賀県)、生駒市立病院(奈良県)は宇治病院併設の特別養護老人ホーム宇治愛の郷を会場に合同で実施。感染対策を施したうえで15人の副主任看護師が参加した。
当日は近江草津病院の大河治子・看護部長、宇治病院の齊藤文代・看護部長、生駒病院の辻川美代子・看護部長が講師を務め、午前は看護管理、午後は看護専門職論をテーマに講義。
グループの歴史や管理者の役割、看護管理に必要な基礎知識、看護職の経営参画、診療報酬・介護報酬、週間業務予定表・アサイメント(課題や役割)、看護専門職の自律性と責務、副主任看護師の職務分掌、看護管理での倫理、看護関連法規、人材育成での動機付けなどを解説した。適宜、グループワークも行い、意見交換をふまえ他施設の参加者との交流も深めた。
同ブロックでは、副主任研修を4回に分けて行う予定。今後、講義での知識の習得とともに、ベッドコントロールの見学など現場に足を運んで、知識と実践の結び付けを図っていく。12月には研修内容の実践について報告会で発表する方針だ。
同ブロックよりも先に開始した九州ブロックでは、所属する全8病院の副主任がテレビ会議システムで受講するスタイルで、3回に分けて実施。
→徳洲新聞1255号掲載