徳洲会グループからのお知らせ

徳洲会救急部会 チーム医療テーマに研鑽

【徳洲会グループ】

2019/06/05

徳洲会グループ


第10回ERCCMフォーラム開催

徳洲会救急部会(TKG)は4月20日から2日間、生駒市立病院(奈良県)で第10回ERCCMフォーラムを開催した。ERCCMとは、ER(救急外来)とCCM(救命救急医療)をかけ合わせた造語。同フォーラムはTKGが発足した2014年から年2回程度、開催している。今回のテーマは「チーム医療でするER」。全国から10病院、46人が参加。

第10回フォーラムは生駒病院の今村正敏総長が当番幹事を担当。初日は今村総長が「産婦人科救急について」と題し教育講演、京都府立医科大学の太田凡・救急医療学教授(前職場は湘南鎌倉総合病院)が「徳洲会救急を内外から見て」と題し特別講演を行った。

2日目は冒頭、野崎徳洲会病院附属研究所(大阪府)の由井理洋・小児科医長兼主任研究員が同研究所を紹介。同研究所は研究部局として分子生物学研究部、悪性腫瘍新規治療法開発研究部、免疫システム研究部、再生医学研究部、精神・神経疾患研究部、病理学研究部に分かれ研究を進めている。

今後、医学知識が膨大になり、治療戦略が複雑化、ビッグデータやAI(人工知能)の導入により、診断や治療の方法論も変化していくと持論を展開。基礎研究を学ぶ必要性や臨床と研究を両立する意義など説明し「研究することで知識、人脈、キャリアが広がります」とアピールした。

続いて、部会長である宇治徳洲会病院(京都府)の末吉敦院長の挨拶の後、多職種から一般演題として9演題の発表があった。

宇治病院の能登路賀一・臨床工学救急管理室救急救命士は「当院のドクターカー運用」をテーマに発表。同院は臨床工学技士と救急救命士による臨床工学救急管理室を運営している。両職種が協力してロジスティクス(後方支援)活動をすることで、医師からの指示に迅速に対応。「日々変化する医療情勢のなか、多職種で情報共有し、求められるニーズに応えるべく訓練を重ねていきます」と意気込みを語った。

札幌東徳洲会病院の松田知倫・救急センター(救急科)副センター長は「救急科入院における診療看護師(NP)の役割についての考察」と題し発表。救急車で搬送され入院した患者さんの診療のなかで、とくにNPはコモンディジーズ(一般的な疾患)の診療で重要な役割を果たし「NPを有効活用することで医師の負担を減らし、多くの救急受け入れにつなげることができる可能性があります」と強調した。

同院の齋藤靖弘薬剤師は「働き方改革・タスクシフティング」をテーマに発表。同院では2016年3月から救急センターに専従薬剤師を配置し(平日・日勤帯)、プロトコル(実施計画書)に基づく薬物治療管理(PBPM)を運用している。これにより医師の内服薬オーダー入力負担は約半分に軽減、「負担軽減で発生した時間を、医師は専門特化した業務に割り振ることができると推測されます」とまとめた。

生駒病院の桝崎幹恵看護師は「救急医療への取り組み」と題し、同院の救急部の立ち上げから現在までの取り組みを紹介した。救急搬送受け入れまでの時間短縮を目指し、事前情報を記すホットライン用紙の簡略化を実施。その結果、ホットライン要請から受け入れ可否の通知までの時間が短縮、受け入れ件数も年々上がっていることをアピールした。

ほかに札幌東病院の民谷健太郎・救急センター(救急科)医長は「卒前臨床実習における他職種セッションの導入」、生駒病院の谷渕真琴看護師は「緊急輸血について~当院での取り組み~」、下村実邦子看護師は「弛緩(しかん)出血に対する予防と治療(オキシトシンの使用について)」、越智龍一・放射線科主任(診療放射線技師)は「レスキュー腎臓~救急からの造影CT~」、岸和田徳洲会病院(大阪府)の飯野竜彦・救命救急センター医師は「敗血症ショック症例でのPressure Control Ventilationの呼吸機能に及ぼす影響」をテーマにそれぞれ発表した。

→徳洲新聞1186号掲載

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