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湘南鎌倉病院 AIDS診療に力を注ぐ

【湘南鎌倉総合病院】

2021/02/15

関東地方


拠点病院として指定目指す

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)血液内科はAIDS(後天性免疫不全症候群)診療に注力している。同科の鎌田渉医師と感染対策室の渡部伸予主任(感染管理認定看護師)が中心となり外来・入院診療を通じて実施。近年、抗HIV治療薬が飛躍的に進歩しており、治療環境は大きく向上している。同院はAIDS治療拠点病院の指定を目指す。

「早期発見・治療が大切」

AIDSは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって引き起こされる。HIV感染に対し適切な治療を行わないと、ヒトの免疫で重要な役割を持つCD4陽性T細胞(CD4陽性リンパ球)が減少し全身の免疫機能が低下、日和見感染症や悪性腫瘍を発症する。このような状態がAIDS。HIVの感染経路は、性的接触や母子感染(経胎盤・産道・母乳)、血液を介した感染がある。

感染後、抗HIV治療を適切に行わなかった場合、感染初期、無症候期、AIDS発症期の3期の自然経過をたどる。感染初期の急性期には発熱や咽頭(いんとう)痛、頭痛、リンパ節腫脹(しゅちょう)、皮疹など症状が数日から数週間現れる。

急性期を過ぎると症状が現れない無症候期となり、数年から10年ほど続くと言われている。その間にも免疫力は低下。通常の免疫状態では発症しない日和見感染症や、悪性リンパ腫などを発症しやすくなる(図)。HIV感染・AIDSは臨床所見やスクリーニング検査、確認検査を通じ診断を行う。

鎌田医師は「治療法は内服治療が中心です。近年では治療薬の開発が大きく進み、抗HIV治療薬を服用すれば、ウイルスを減らし免疫力を回復でき、病状を抑えることができます。HIV感染・AIDSも急性期の段階で早期発見し、早期に治療を開始することが重要です」と説明する。

湘南鎌倉病院がHIV感染・AIDSの診療を開始したのは2019年秋。これに先立ち、鎌田医師と渡部主任が、国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)が主催する医師向け、看護師向けの研修をそれぞれ修了。

「HIV感染・AIDSが進行すると、悪性リンパ腫を発症することがあります。血液内科医として患者さんを選ばずに診療するため、通常の診療の延長で取り組みを始めました」と鎌田医師。渡部主任は「HIV感染・AIDSは特別な疾患ではありません。患者さんを断らずに受け入れたいと考えていました」と思いを語る。

患者さんの受け入れ開始にあたっては、病棟や検査部門のスタッフが過度に心配することのないよう勉強会を開き、HIVは血液・体液を介し感染するものであり、唾液にはほとんどウイルスは存在せず感染力が非常に弱いことなど、正確な知識の周知に努めた。また、針刺し事故などに備え、予防内服用の抗HIV治療薬を院内に準備した。

同院では自覚症状があり受診した患者さんや、他の疾患で受診し症状などからHIV感染・AIDSが疑われる患者さんが、安心して話しやすい環境づくりや接遇に力を入れている。

治療薬は進歩したが、いまだに偏見・差別があることが、早期発見・治療を妨げている。医療体制の整備とともに、社会全体で偏見・差別をなくす取り組みが欠かせない。

「各地の保健所によってはHIV検査や性感染症の検査を無料・匿名で受けることができます」と渡部主任は呼びかける。

国はHIV感染・AIDS患者さんの早期診断と、適切な早期治療の提供、さらに良好な治療成績の維持のため、AIDS治療拠点病院を整備。湘南鎌倉病院は今後、同拠点病院を目指す。

→徳洲新聞1272号掲載

 

湘南鎌倉総合病院 看護部サイトはこちらから
https://www.shonankamakura.or.jp/career/

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