徳洲会グループからのお知らせ

災害訓練で初の試み 院内調整やDMATと連携①福岡病院

【福岡徳洲会病院】

2020/03/23

九州地方


福岡徳洲会病院と湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)はそれぞれ災害訓練で初の試みを実施した。福岡病院は最近の大規模訓練をふまえ、院内の体制・環境を整備し病院機能の維持・回復を主眼としたトレーニングを実践。湘南藤沢病院は、内閣府主導の大規模地震時医療活動訓練にともなうDMAT(国の災害派遣医療チーム)の受け入れを行い、終了後に「災害勉強会」と称して札幌東徳洲会病院医師が講演を行った。

福岡病院は地域での大規模な地震を想定。病棟看護師を中心に約80人の職員が参加し、とくに一次対応の次のステップとして院内の体制・環境を整える訓練を実施した。具体的には①職員管理部の設置、②託児所の設置、③ICU(集中治療室)・HCU(高度治療室)の増床、④仮設病棟の開設―の4つ。

①は参集した職員を管理する部署。効率的に災害対応を行う観点から、新たに災害対策本部内に位置付けることを試みた。今回は瀬上希代子・看護部長と在宅部門の事務職員らが担当し、集まった職員にマグネットシートにフルネームを記載させ、ホワイトボードに記された配置先に貼付。災害対策本部を通じ、人手が足りない部署に職員を送る機能も担った。

災害対策委員の鈴木裕之・救急科医長は「当院では震度5強以上で職員が自主参集することになっていますが、集まる場所など細かいルールは設けていませんでした」と指摘。「災害時はトリアージ(重症度・緊急度選別)の指揮所や簡易の薬局・会計など新設部署が少なくありません。エレベーターが使用できないなか、患者さんや物品の搬送などで人手が必要なケースもあります。誰がどこにいるのかが把握しやすく、マンパワーを蓄える部署の必要性を以前から感じていました」と説明。

②は子どもをもつ職員が参集しやすいようにするのが目的。とくにセキュリティーが高い小児科病棟内に設置した。③と④は受け入れる患者数の増加への対応が狙い。ICU・HCUはエレベーターが使えない前提で、同じフロアの日帰り手術室からベッド、手術室から電子カルテ、内視鏡室からモニターを移設した。バイタルサイン(生命兆候)の記録や検査のオーダーを手書きで行うシミュレーションも行った。

仮設病棟はリハビリテーション室を活用。リハビリベッドに布団を敷き簡易のベッドを10床設けた。ほかにエアストレッチャーによる模擬患者の移動などを実践した。

訓練はトラブルなく終了。鈴木医長は「最近は約200人の職員が参加し、初期対応中心の訓練でした。もちろん、それも重要ですが、ある程度、院内を整備しないと、その後の対応ができません。発災して半日~1日くらい経過した時のシミュレーションを行うことで、当院のレベルアップが図れると思いました」と振り返った。今後については「また大規模訓練の実施や、訓練できていない部署のトレーニングなどにも取り組んでいきたい」と意欲を見せている。

 

→徳洲新聞1224号掲載

 

福岡徳洲会病院 看護部はこちらから
https://www.f-toku.jp/section/nurse/index.php

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