韓国・京福(キョンボク)大学校医療保健学部看護学科「徳洲会クラス」の4年生の看護学生5人(3期生)が7月8日に来日。2週間の滞在中、徳洲会病院・施設で国際看護学実習を行った。同クラスを卒業し韓国の看護師免許を取得後、徳洲会病院でのインターンを経て、日本の看護師国家試験に合格すれば、看護師として徳洲会に入職できる。
3期生の看護学生5人が来日
徳洲会クラスは徳洲会の理念に基づくケアを実践し、世界に通用する看護師の育成を目的に、2014年に同大学校に開設。4年時には「国際看護学実習」として来日し、徳洲会病院・施設で実習を受ける。
3期生の実習生は5人。湘南鎌倉総合病院でオリエンテーションを実施後、同院を中心に特別養護老人ホームかまくら愛の郷、介護老人保健施設リハビリケア湘南かまくら、愛心訪問看護ステーション(いずれも神奈川県)で臨地実習を行った。看護学生らは通訳を付けず、すべて日本語で実習した。
実習最終日の19日には、2グループに分かれ実習の成果について発表。看護学生らは模造紙に要点をまとめ、慣れない日本語で一生懸命に説明した。
発表の後、湘南鎌倉病院の八木沼正子・看護部長が総評。「実習の指導しながら私たちも学ばせていただきました。皆さんの発表中に、何度も“心”という言葉が出てきたのが嬉しかったです。発表で日本と韓国との違いを語れたのは、しっかり勉強している証しだと思います。今後、一緒に働けることを願っています」と期待を寄せた。
同日、実習修了記念の懇親会を開催。駆け付けた一般社団法人徳洲会看護部門の佐々木和子部長は「日本で学んだことを韓国にもち帰り、どうすればもっと良くなるか考えてください。徳洲会の看護は“心”を大切にしています。“患者さんのため”という気持ちを忘れず、これからも世界を見ながら頑張ってください」と激励した。日韓関係が厳しい状況にあるなか、徳洲会クラスの看護学生の活躍に今後も期待したい。
→徳洲新聞1196号掲載